CLOSE
2023.06.23

7/2 トークイベント ※終了しました

ライブ配信中の質問はこちらから

『レイシャル・キャピタリズムを再考する』刊行記念ダイアローグ
レイシャル・キャピタリズム、フェミニズム、ブラック・ライブズ・マター
●日時:2023年7月2日(日)14:00-17:00
●場所:石引パブリック(YouTube配信)会場での参加申し込みは締め切りました。
●主催:稲垣健志研究室、カルチュラル・スタディーズ学会

●参加申し込み:下記Googleフォームより、会場(定員30名)締め切りました または オンライン(YouTubeライブ配信)を選択してお申し込みください。
配信はミーティング形式のWeb会議システム「Zoomミーティング」を使います。参加者は音声とビデオをオフにして参加をお願いします。
→6/27変更 オンライン参加者が多いため、配信はYouTubeのライブ配信に変更となりました。申込された方には順次、配信URLのメールをishipub.printing@gmail.comより6/28〜7/2(当日)10:00までにお送りします。7月2日10:00の段階で配信のURLが記入されたメールが届かない方はお手数ですがお問合せよりご連絡くださいませ。(迷惑メールフォルダに振り分けられている場合もありますので一度ご確認をお願いします)

※2023年7月2日AM9:00にて申し込みを締め切りました。

司会:小笠原博毅(神戸大学)
報告①:稲垣健志(金沢美術工芸大学)
「レイシャル・キャピタリズムとは何か―その論点と今日的意味―」
報告②:菊地夏野(名古屋市立大学)
「フェミニズムからみる資本主義、社会的再生産/リプロダクション/コモンの未来」
報告③:貴堂嘉之(一橋大学)
「歴史学の立場から人種資本主義を考える—BLM運動が問うたもの」

レイシャル・キャピタリズムとは、アメリカの政治学者セドリック・ロビンソンが唱えた論で、人種差別(レイシズムとルビ)は資本主義の副産物として生まれたものではなく、人種差別(レイシズムとルビ)という土台の上に資本主義が成立したと指摘するものです。今年は、ロビンソンが『ブラック・マルクシズム』(1983年)という著書において、この「レイシャル・キャピタリズム論」を世に問うてちょうど40年になります。なぜいま「レイシャル・キャピタリズム」を考える必要があるのでしょうか?今年刊行された『レイシャル・キャピタリズムを再考する』をまくらに、3名の登壇者がそれぞれの視点からこの論の重要性を報告し、そしてオーディエンスとともに対話したいと思います。

『レイシャル・キャピタリズムを再考する: 再生産と生存に関する諸問題』ガルギ・バタチャーリャ (著), 稲垣 健志 (翻訳), 小笠原 博毅(緒言) 人文書院 (2023/1/31発行) ¥ 4,950(税込)

稲垣 健志(いながき・けんじ)
1978年愛知県生まれ。金沢美術工芸大学美術工芸学部准教授。金沢大学文学部卒業、ウォリック大学(イギリス)大学院修了、大阪大学大学院言語文化研究科博士後期課程単位取得退学、博士(言語文化学)。専門はイギリス現代史、イギリス文化研究。主な論文に「A.シヴァナンダン『新時代のたわごと』にみる新自由主義時代の社会運動」『金沢美術工芸大学紀要』第60号(2016年)、「英語圏の中心でパトワを叫ぶ―リントン・クウェシ・ジョンソンのダブ・ポエトリーをめぐって―」『金沢美術工芸大学紀要』第61号(2017年)、共著に『教養のための現代史入門』(ミネルヴァ書房、2015年)がある。

菊地 夏野(きくち・なつの)
1973年宮城県生まれ。名古屋市立大学人間文化研究科准教授。専攻は社会学、ジェンダー/セクシュアリティ研究。単著に『ポストコロニアリズムとジェンダー』(青弓社)、『日本のポストフェミニズム』(大月書店)、共著に『戦争社会学――理論・大衆社会・表象文化』(明石書店)、『国境政策のパラドクス』(勁草書房)など。

貴堂 嘉之(きどう・よしゆき)
1966年東京都生まれ。一橋大学大学院社会学研究科教授。専攻はアメリカ合衆国史、人種・エスニシティ・ジェンダー研究、移民研究。著書に『南北戦争の時代 19世紀』、『移民国家アメリカの歴史』(共に岩波新書)、『アメリカ合衆国と中国人移民』(名古屋大学出版会)など。編著に『「ヘイト」の時代のアメリカ史』(彩流社)。

小笠原 博毅(おがさわら・ひろき)
1968年生。神戸大学大学院国際文化学研究科教授。早稲田大学政治経済学部、同大学院政治学研究科を経てロンドン大学ゴールドスミス校社会学部博士課程修了。社会学Ph.D。スポーツやメディアにおける人種差別が主な研究テーマ。単著に『真実を語れ、そのまったき複雑性において-スチュアートホールの思考』(新泉社、2019)、『セルティック・ファンダム-グラスゴーにおけるサッカー文化と人種』(せりか書房、2017)など。